ITエンジニアの求人を扱っている転職エージェントは色々あるけど、
- セキュリティエンジニアにおすすめの転職エージェントは?
- 自分の勤務地(都道府県)でセキュリティエンジニアの求人を扱っている転職エージェントは?
と思っていませんか?
- すべての転職エージェントがセキュリティエンジニアの求人を扱っている訳ではありません。
- すべての転職エージェントが47都道府県の求人を扱っている訳ではありません。
このページでは、転職エージェント各社が取り扱っているセキュリティエンジニアの求人数を集計し、おすすめの転職エージェントを解説しています。
今すぐ、セキュリティエンジニアの求人を扱っている転職エージェントを知りたい方は、10.セキュリティエンジニアの求人を扱っている転職エージェントにお進みください。
セキュリティエンジニアとは
- 通販サイトがハッキングされ、クレジットカード情報が漏えいした
- 病院がランサムウェア攻撃を受け、電子カルテが使えず、診療できなくなった
- オンラインゲームサイトがサイバー攻撃を受け、サイトがダウンした
など、最近、セキュリティインシデントに関するニュースを耳にする機会が増えたのではないでしょうか?
このようなサイバー攻撃からITシステムを守る役割を担ったエンジニアがセキュリティエンジニアです。
- 情報セキュリティに配慮したシステム設計・構築
- 不正アクセスなどサイバー攻撃への施策
- セキュリティインシデント対応 など
代表的なITエンジニアにはセキュリティエンジニアの他、システムエンジニアやインフラエンジニアなどがあります。
従来、ITシステムのセキュリティ対策は、システムエンジニアやインフラエンジニアが行っていましたが、近年、サイバー攻撃の高度化に伴い、セキュリティ対策専任のエンジニアの需要が高くなり、セキュリティエンジニアという職種が新たにできました。
主な役割 | 必要な要素技術 | |
---|---|---|
システムエンジニア |
|
|
インフラエンジニア (サーバーエンジニア、ネットワークエンジニア) |
|
|
セキュリティエンジニア |
|
|
セキュリティエンジニアの転職
セキュリティエンジニアの転職は大きく分けて、下記の4つに分類できます。
転職前 | 転職後 | |
---|---|---|
1 | セキュリティエンジニア | セキュリティエンジニアとして他社に転職 |
2 | 他のITエンジニア | セキュリティエンジニア |
3 | IT未経験 | セキュリティエンジニア |
4 | セキュリティエンジニア | 他のITエンジニア |
セキュリティエンジニアとして他社に転職
- セキュリティ監視・運用から脆弱性診断にキャリアチェンジしたい
- セキュリティコンサルタントにキャリアアップしたい
- セキュリティエンジニアを統率して、プロジェクトをコントロールしたい
- ワークライフバランスを優先したい
- 地方移住して、フルリモートで働きたい など
他のITエンジニアからセキュリティエンジニアに転職
システムエンジニアやプログラマー、サーバーエンジニア、ネットワークエンジニアがセキュリティに特化したエンジニアを目指したい場合、セキュリティエンジニアが最適です。
今までのITエンジニアとしてのスキルを活かしながら、高度なセキュリティスキルを身に付けることにより、第一線で活躍できるセキュリティエンジニアにキャリアチェンジすることができます。
IT未経験からセキュリティエンジニアに転職
IT未経験からセキュリティエンジニアへの転職は、8.IT未経験からセキュリティエンジニアへの転職をご覧ください。
セキュリティエンジニアから他のITエンジニアに転職
セキュリティエンジニアから他のITエンジニアに転職する場合、事業会社の情報システム部門(社内SE)がおすすめです。
特に、金融資産や個人情報を扱う企業、社会インフラを担う企業などの場合、高い情報セキュリティレベルが求められ、セキュリティスキルを持った人材が高く評価されます。
セキュリティエンジニアの仕事内容
セキュリティエンジニアの業務範囲は、「企画・提案」から「テスト」「運用・保守」まで、ITシステムのライフサイクルの全工程に及びます。
他のITエンジニアとの違いは、セキュリティ対策に特化している点です。
企画・提案
セキュリティ専門家として幅広い知見を活かして、顧客のITシステムを分析し、サイバーセキュリティの観点で課題や改善点を提案します。
企画・提案を専門に行うセキュリティエンジニアは、セキュリティコンサルタントとも呼ばれます。
また近年は、個人情報保護法の施行により、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)やプライバシーマークの取得を目指す企業が増え、取得に向けた提案や支援なども行います。
設計・実装
ITシステムの構築には、高度なIT技術が必要なため、1つのシステムを1人のエンジニアが構築するケースは少なく、大半のプロジェクトでは分業制を敷いています。
サーバー構築 | サーバーエンジニア |
---|---|
ネットワーク構築 | ネットワークエンジニア |
アプリケーション開発 | システムエンジニア |
しかし、これらのエンジニアは担当業務については高度なスキルを持っていますが、セキュリティスキルを持ち合わせているエンジニアは少ないです。
そのため、セキュリティエンジニアが加わり、セキュアなシステム設計・構築を行います。
テスト
新規に開発したITシステムや、既存のITシステムに対して、サイバー攻撃に強いシステムかどうか、セキュリティ診断を行います。
サイバー攻撃を受けた時のウィークポイントやリスクなどを洗い出し、セキュリティ対策の改善策を検討・提案します。
セキュリティ診断には、脆弱性診断とペネトレーションテストがあります。
- 脆弱性診断
-
- ITシステムに存在するセキュリティの問題や脆弱性を網羅的に検査する
- WebアプリケーションやOS、ネットワーク機器など、幅広く検査する
- ペネトレーションテスト
(侵入テスト) -
- 攻撃者が使用するツールや手法を用いて、実際にITシステムに対して攻撃を行い、情報搾取やサイト改ざんなど、攻撃目的が達成できるか検査する
- 脆弱性診断では洗い出せないセキュリティリスクを洗い出すことができる
運用・保守
ITシステムの通信状況をリアルタイムで監視し、サイバー攻撃を受けた場合、通信遮断などの対処を行います。
セキュリティ専門のITベンダーの場合、自社でSOCを所有し、24時間体制で顧客システムを監視。セキュリティインシデント発生時には即座に対応できる体制を整えています。
セキュリティエンジニアの年収
IT業界全体の平均年収442万円に対して、セキュリティエンジニアの平均年収は457万円となっています。
(*) 出典:
doda 平均年収ランキング(165職種別の平均年収/生涯賃金)※2023年1月15日の掲載内容
しかし、これは脆弱性診断やネットワークセキュリティを担当するセキュリティエンジニアのみを対象としており、経験豊富なセキュリティエンジニアの年収は他のITエンジニアより高くなる傾向にあります。
全体 | 800万円以上のみ | 1,000万円以上のみ | |
---|---|---|---|
ITエンジニア全般 | 172,943 | 63,326 (約36%) |
24,436 (約14%) |
セキュリティエンジニア | 33,068 | 15,916 (約48%) |
8,050 (約24%) |
情報セキュリティ白書2022(*)によると、90%以上の企業が「セキュリティ人材が不足している」と感じています。
米国の12.9%と比較すると、日本企業のセキュリティ人材の不足が深刻な状況と言えます。
(*) 出典:情報セキュリティ白書2022(IPA:独立行政法人情報処理推進機構)
そのため、実務経験を積んだセキュリティエンジニアは高く評価され、半数が年収800万円以上、約25%が年収1,000万円以上の求人となっています。
セキュリティエンジニアのキャリアパス
スペシャリスト系
サイバー攻撃の技術は日進月歩で進化しており、攻撃手段は日々変わり続けます。
それらの攻撃からITシステムを守るため、セキュリティエンジニアも日々、最新技術を収集し、常に進化していく必要があります。
最新のサイバー攻撃に精通したセキュリティエンジニアはセキュリティアナリストやホワイトハッカーとも呼ばれ、サイバー攻撃から企業システムを守るスペシャリストとして、高く評価されています。
コンサルタント系
企業システムのセキュリティ課題などを分析し、セキュリティ専門家の立場からさまざまな助言や支援を行います。
企業の経営層と直接コミュニケーションを取ることも多いため、サイバー攻撃における経営リスクなど、経営者視点での課題解決を提案することが求められます。
マネジメント系
プロジェクトの人員や予算、スケジュールを管理し、顧客や社内の関係部署と調整しながらプロジェクトを運営します。
複数のセキュリティエンジニアを率いて、プロジェクトを運営するため、コミュニケーション能力やマネジメント能力が必要とされます。
ユーザー企業の情報システム部門(社内SE)
銀行や証券会社などの金融機関やECサイト運営会社など、高いセキュリティレベルが求められる企業の情報システム部門(社内SE)がおすすめです。
金融資産や個人情報を扱うITシステムの場合、高度なセキュリティ対策が必要なため、情報システム部門には外部のセキュリティベンダーを管理・調整できる人材が求められます。
- 銀行、証券、保険などの金融機関
- ECサイトの運営会社
- 電気・ガス・航空・鉄道などの社会インフラを提供する事業会社
- 医療機関
- オンラインゲーム会社 など
セキュリティエンジニアに必要なスキル
最新のサイバー攻撃に対する探究心
サイバー攻撃の技術は日々進化しており、攻撃者はありとあらゆる手段を用いて、ITシステムにサイバー攻撃を仕掛けてきます。
そのため、セキュリティエンジニアには「マルウェア」「不正アクセス手法」「侵入検知」「認証」「暗号」など、幅広いセキュリティ技術に対して、最新技術を探求する姿勢が求められます。
ITシステムの知識
ITシステムは、「インフラ(サーバーやネットワークなど)」「OS」「ミドルウェア」「アプリケーション」によって構成されており、セキュリティエンジニアはこれら全てに対して、セキュリティ対策を実施します。
セキュリティエンジニアが自らサーバー構築したり、プログラミングする機会は少ないですが、ITシステムの脆弱性を見極め、セキュリティ対策を講じるためには、インフラ、OS、ミドルウェア、アプリケーションに関する知識が必要となります。
冷静な判断力
セキュリティエンジニアとして勤務していると、悪意ある攻撃者からサイバー攻撃を受け、情報漏えいや金銭要求などの被害を受けるケースがあります。
このような鬼気迫る状況でも冷静に判断し、迅速に対処することが求められます。
コミュニケーション能力
セキュリティエンジニアとして円滑に業務を行うためには、コミュニケーション能力も必要です。
顧客とのコミュニケーションの中から、顧客が抱えている課題や要望を見極めたり、サイバーセキュリティについて、専門用語を使わずに顧客に説明しないといけないケースがあったり、さまざまな場面でコミュニケーション能力が必要とされます。
セキュリティエンジニアの転職に有利な資格
セキュリティエンジニアになるために、資格は必要ありません。
しかし、資格を取得していれば、自主的に学ぶ姿勢やスキルをアピールできるので、転職活動を有利に進めることができます。
情報セキュリティのスキルが問われる資格試験は、下記の通りです。
公的機関の入札案件では、「担当するセキュリティエンジニアは情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)であること」などの条件が付いているケースが多くあります。
そのため、どれか一つ取得するとすれば、情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)がおすすめです。
国家試験
- 情報処理安全確保支援士試験とは
-
- 国家試験(IPA:独立行政法人情報処理推進機構)
- サイバーセキュリティに特化した資格試験
- 4月、10月に試験を実施
- 情報処理安全確保支援士として認定
おすすめポイント試験に合格し、所定の登録手続きを行うことで、国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)」の資格保持者として認定されます。
日本で最も評価されるセキュリティ資格試験の一つです。
- 情報セキュリティマネジメント試験とは
-
- 国家試験(IPA:独立行政法人情報処理推進機構)
- 情報セキュリティマネジメントに関する資格試験
- 上期、下期に試験を実施
おすすめポイント情報システムの利用部門向けの資格試験のため、試験の難易度は低く、セキュリティ未経験のITエンジニアでも比較的容易に取得できる資格試験です。
公的試験
- 公認情報セキュリティマネージャー(CISM)とは
-
- ISACA(情報システムコントロール協会)が実施
- 情報セキュリティの国際的資格
- ITガバナンスやマネジメントが問われる資格試験
おすすめポイントセキュリティマネージャー向けの資格試験です。
ベンダー試験
- CISSPとは
-
- (ISC)²が試験を実施
- 国際的に認められた情報セキュリティ・プロフェッショナル認定資格
- セキュリティに関する実務経験が必要
おすすめポイント日本だけでなく、世界でも評価されるセキュリティ資格試験です。
CISSPの認定を受けるためには実務経験が必要なため、既にセキュリティエンジニアとして従事している方向けの資格試験です。
- CompTIA認定資格(Security+、CySA+、PenTest+、CASP+)とは
-
- CompTIAが実施するベンダー試験
- 初級レベルのSecurity+から上級レベルのCASP+まで4種類ある
おすすめポイントPenTest+は、ペネトレーションテストに特化した唯一の資格試験です。
- シスコ技術者認定(CCNP Security、CCIE Security)とは
-
- ネットワーク機器最大手のシスコシステムズ社が実施する資格試験
- ルータやスイッチ、ファイアウォール、VPNなど、ネットワーク環境のセキュリティ対策が問われる資格試験
おすすめポイントネットワークセキュリティやクラウドセキュリティなど、高度なセキュリティ知識が求められ、3〜5年の実務経験を有するセキュリティエンジニアを想定した資格試験です。
IT未経験からセキュリティエンジニアへの転職
IT未経験からセキュリティエンジニアへの転職は、難しいと言われています。
理由は、セキュリティエンジニアに求められるITスキルが高いためです。
セキュリティエンジニアの業務内容を一言で言えば、「ITシステムのセキュリティ対策」です。
そのため、どのようにITシステムが開発・構築されているかを理解する必要があり、多くのセキュリティエンジニアは、まずインフラエンジニアとして従事し、サーバー構築・ネットワーク構築を経験したあと、セキュリティエンジニアにキャリアチェンジしています。
IT未経験からインフラエンジニアへの転職は、こちらの記事に記載しています。
【2023年版】転職エージェント各社が取り扱っているインフラエンジニア(サーバー・ネットワーク)の求人数を集計し、おすすめの転職エージェントを解説しています。また当サイトでは都道府県別にもインフラエンジニアの求人数を集計しています。
セキュリティエンジニアの転職を成功させるポイント
転職エージェントの非公開求人に応募する
セキュリティエンジニアの求人は、およそ半数の求人しか公開されていません。
公開求人数 | 非公開求人数 | |
---|---|---|
セキュリティエンジニアの求人数 | 17,451 (約52%) |
15,617 (約48%) |
非公開求人も含めて転職先を探すことにより、自分が希望する転職先が見つかる可能性が高くなります。
そのため、転職エージェントに登録して、非公開求人も含めて、転職先を探すことをオススメします。
自分が希望するキャリアプランを転職エージェントに伝える
自分がどのような業務内容の仕事に就き、どのようなセキュリティエンジニアを目指したいか、転職エージェントに伝えましょう。
5年後、10年後のキャリアプランを転職エージェントに伝えることにより、あなたのキャリアプランに最適な企業を紹介してくれます。
セキュリティエンジニアの求人を扱っている転職エージェント
下記の厳正な条件をクリアした転職エージェントのみ掲載しています。
条件1厚生労働省の職業紹介事業の認可を受けていること。
条件2セキュリティエンジニアの求人を扱っている転職エージェントであること。
条件3キャリアアドバイザー(*)が転職支援サポートを実施していること。(* 転職エージェントにより、「アドバイザー」「コンサルタント」など名称は異なります。)
条件4転職支援サポートは無料であること。
条件5プライバシーポリシー(個人情報保護方針)を策定していて、厳格な管理基準で個人情報を管理していること。
無料で利用できる転職エージェントのみ掲載していますので、安心してご利用ください。
型 | 転職エージェント名 | 特徴・おすすめポイント |
---|---|---|
総合型 | リクルートエージェント |
|
〃 | doda |
|
〃 | LHH転職エージェント |
|
IT特化型 |
Geekly (ギークリー) |
|
〃 | レバテックキャリア |
|
〃 |
TechClipsエージェント (テッククリップス) |
|
〃 | 社内SE転職ナビ |
|
そのため複数の転職エージェントを利用し、より多くの求人の中から自分のキャリアプランに合った求人を探すことをオススメします。
あなたの希望する勤務地(都道府県)でセキュリティエンジニアの求人を多く扱っている転職エージェントが見つかります。
ぜひ転職活動にご活用ください。
▼勤務地(都道府県)別 のセキュリティエンジニア求人数▼
https://recommend-agent.com/it-all/2/#security-engineer