このページでは、年収アップを目的として転職する人向けに、転職活動の進め方を解説しています。
- 個人のスキルが高いから年収がアップする?
- 個人のスキルが低いから年収がダウンする?
そんなことはありません。
年収アップするか、ダウンするかは、転職活動の進め方で決まります。
このページを読めば、中途採用の年収の仕組みが分かり、年収アップする転職活動の進め方が理解できます。
今すぐ、年収アップにおすすめの転職エージェントを知りたい方は、5.年収アップにベストな転職エージェントへどうぞ。
ワークライフバランスや仕事のやりがいを目的に転職する人もご一読頂ければ、あなたの転職活動の参考になりますので、ぜひご覧ください。
中途採用の年収はどうやって決まる?
中途採用の年収は、どのように決めているか、ご存知でしょうか?
中途採用の年収は、業種×職種×企業×個人によって決まります。
- どの業種・業界に転職するか?
- どの職種に転職するか?
- どの企業に転職するか?
- あなた個人の経験・スキルがどのぐらいあるか?
どの業種・業界に転職するか?
業種ごとに年収の相場があり、どの業種に転職するかにより、あなたの年収に大きく影響します。
年収水準の高い業種に転職する場合、年収が上がる可能性が高くなり、年収水準が低い業種に転職する場合、あなたに高いスキルがあったとしても、年収は下がる可能性があります。
例えば、マイナビの調査(*)によると、総合商社のモデル年収は660万円、生活協同組合のモデル年収は387万円。
同じ事務職であっても、生活協同組合の事務職に転職するより、総合商社の事務職に転職した方が、年収UPする可能性が高くなります。
どの職種に転職するか?
職種ごとにも年収の相場があり、どの職種に転職するかによっても、転職後の年収に大きく影響します。
ITエンジニアであれば、システムエンジニアからプロジェクトマネージャーやシステムコンサルタントなど、上流工程への転職、事務職であれば、一般事務・庶務から経理・総務・法務など、より専門的な職種に転職することにより、年収が上がる可能性があります。
どの企業に転職するか?
社員の評価方法は、企業により異なります。
経験年数を重視する企業の場合、あなたの職務経歴が重要視され、完全実力主義の企業であれば、あなたの能力によって年収が決まります。
企業の業績や人材投資の方針も、あなたの年収に大きく影響します。
好業績の企業や人材に投資している企業の場合、年収水準が高い傾向がありますが、逆に業績が悪化している企業や、人材投資より設備投資や内部留保を優先している企業の場合、年収水準は低くなります。
あなた個人の経験・スキルがどのぐらいあるか?
あなたの職務経歴やスキルによっても年収は増減しますが、最も重要なのは、年収水準の高い業種・職種に転職することです。
あなたが高いスキルを持っていたとしても、年収水準の低い業界に転職すると、年収ダウンする可能性が高くなります。
「キャリアアップの転職」=「年収アップ」とは限りません。
例えば、現在、係長のあなたがキャリアアップして、課長として転職先に入社するとしても、年収が下がるケースもあります。
業種・職種の年収水準が、あなたの年収に大きく影響するのです。
- 年収は、業界の年収水準 × 職種の年収水準 × 企業の評価方法 × あなたのスキルで決まる。
- 年収を増やすためには、どの業種、どの職種、どの企業に転職するかが重要。
年収アップする求人の選び方(3ステップ)
Step1.自分の市場価値を正しく把握する
転職活動の第一歩は、自分の市場価値を知ることです。
正しい市場価値を知ることにより、今の年収が市場価値より高いのか、低いのかが分かります。
Step2.転職の軸を決める
年収アップにおすすめの方法が転職の軸を決める方法です。
業種か職種のどちらかを軸にして、もう一方を変更し、年収水準を高めます。
- 業種を軸とし、今より年収水準が高い職種に転職する。
例)IT業界でシステムエンジニアとして勤務している方の場合、同じIT業界でプロジェクトマネージャーやシステムコンサルタントに転職する。 - 職種を軸とし、今より年収水準が高い業種に転職する。
例)玩具メーカーに経理職として勤務している方の場合、商社やIT業界など年収水準の高い業種に、経理職のまま転職する。
業種か職種のどちらかを固定することにより、今までの経験やスキルを活かすことができ、且つ年収水準を上げることも出来るので、年収アップできる可能性が高くなります。
Step3.自分に合った評価方法の企業に応募する
企業により、社員の評価方法は異なります。
経験年数が長い人であれば、大企業のように職務経歴を重視する企業に転職、専門性の高いスキルをお持ちの方は、ベンチャー企業のように実力主義の企業に転職すると、年収が上がる可能性があります。
どっちの評価方法の企業に応募するかにより、あなたの年収に大きく影響するのです。
応募企業への希望年収の提示、及び年収交渉のタイミング
新卒の場合、予め新入社員の年収は、学歴ごとに一律で決まっています。
例)高卒:167,000円、大卒:210,200円、院卒:238,900円
しかし、中途採用の場合、応募者の経歴・スキルはさまざまですので、個々に年収額を交渉します。
年収交渉は悪いことではない。むしろ積極的に行うべき!
「年収はいくらでも良いです」というのは、「仕事へのプロ意識が低い」「成長する意欲がない」と判断されます。
そのため、年収交渉を行うべき!
とは言っても、自分で年収交渉するのは苦手という方は、転職エージェントに年収交渉を依頼しましょう。
あなたの長所を最大限にアピールし、あなたに代わって年収交渉を進めてくれます。
希望年収には根拠が必要!
転職後にどのスキルを活かして、どのような成果をあげ、業績に貢献するのか。
希望年収の明確な根拠を説明する必要があります。
転職後だけでなく、3年後、5年後など長期的なプランも提示できれば、「この応募者は自分のキャリアプランをきちんと考えている」と受け取られ、好印象を与えることができます。
希望年収の提示、年収交渉のタイミングは?
希望年収の提示、年収交渉するベストタイミングは、一次面接? 最終面接? オファー面談(処遇面談)?
答えは、企業があなたの想定年収を決めるタイミングによって変わってきます。
・人事担当者があなたの想定年収を算出するタイミングはいつか?
・想定年収を社内決裁にかけるタイミングはいつか?
社内決裁が完了した段階で、希望年収を伝えても、反映される可能性は低くなる場合があります。
特に人事担当役員の決裁まで完了していると、年収アップには強い根拠が必要になります。
余りにも早いタイミングで希望年収を伝えると、企業側との温度差が生じ、悪印象を与える可能性があります。
年収交渉は転職エージェントを利用するべき!
あなたが年収交渉を有利に進めるためにアドバイスをしてくれたり、あなたに代わって年収交渉を代行してくれたりします。
転職エージェントでは、企業の人事担当者から情報収集しており、年収交渉に必要な情報を持っていますので、転職エージェントを利用することをオススメします。
- あなたの経歴・スキルの場合、どのぐらいの年収が妥当か?
- 企業の人事担当者がいつ想定年収を算出しているのか?
- 社内決裁にかけるタイミングはいつか?
- いつ希望年収を伝え、いつ年収交渉するべきか?
- オファー面談で年収交渉しても、年収UPできるか?
あなたの年収が上がれば、企業から転職エージェントに支払われる紹介料も増えるので、転職エージェントにとってもあなたの年収が上がることはOK。
もし、あなたの年収が500万円だった場合、企業から転職エージェントには500万円の約30%が支払われます。
そのため年収アップは、「あなた」「転職エージェント」の双方にとって、Win-Winなのです。
転職活動で2つのルールを守って、年収アップ!
転職活動の進め方を間違うと、年収ダウンしてしまう結果となります。
重要なポイントは2つ。
この2つを守れば、年収アップの可能性が高くなります。
(少なくとも、年収ダウンすることは避けることができます。)
ルール1.在職中に転職活動を行う
転職の目的が年収アップの場合、必ず在職中に転職活動するようにしましょう。
在職していれば、年収交渉で納得できる年収が提示されなければ、今の会社に残るというカードを切ることができます。
しかし、離職後に転職活動を行うと、そのカードを切ることができないため、年収交渉では不利になります。
また、早く転職先を決めたいという気持ちが働き、年収アップを目的に転職活動を始めたのに、妥協する結果になってしまいます。
ルール2.転職エージェントを利用し、希望の年収額を伝える
年収アップを目的として転職の場合、必ず転職エージェントを利用しましょう。
あなたの希望年収額を転職エージェントに伝えると、適正な額か判断し、あなたの転職活動をサポートしてくれます。
転職エージェントを利用する場合
- メリット自分の市場価値は自分では分からないものですが、転職エージェントを利用することにより、自分の市場価値を正確に知ることができる。
- メリットあなたの希望年収額が妥当か判断してくれる。
- メリット過去にその企業に転職した人の年収などが分かるので、年収アップできそうな求人を紹介してくれる。
- メリット自分で年収交渉しにくい場合、年収交渉を代行してくれる。
転職エージェントを利用しない場合
- デメリット自分の市場価値が分からないため、希望年収額が妥当か判断できない。
- デメリット希望年収額が高いと企業に相手にされないし、低いと向上心がないと思われる。
- デメリット年収アップが見込めない求人であっても、自分では判断できないので、取りあえず応募するしかない。
- デメリット書類審査を通過し、面接にも合格し、いざオファー面談で提示された年収をみると、年収ダウン...。
年収アップにベストな転職エージェント
あなたが希望する職種や勤務地の求人を多数扱っている転職エージェントを選びましょう。
- 年収はアップするが、勤務地が自宅から遠い
- 年収はアップするが、やりたい仕事ではない
そのため当サイトでは、転職エージェントが保有している求人数を職種×勤務地ごとに集計し、職種×勤務地ごとにおすすめの転職エージェントを解説しています。